小説レビュー その他もろもろとか。

2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:404ページ
ナイス数:94ナイス

誰かが足りない (双葉文庫)誰かが足りない (双葉文庫)感想
『足りない』をキーワードに、生きることが下手な人たちの心に患う六つのエピソードを一人称で語ってゆく物語。歳を重ねるに連れて心の奥底に溜まった澱は、度々人生を濁らせてしまうもの。決して人には語らぬが、読み人それぞれが経験した人生の岐路での出来事をそっと想い、キュンと胸が締め付けられたに違いない。人は生きてゆく。それでも生きてゆくと決める心を美味しい想い出が後押しする。辛い記憶も哀しい記憶も、美味しい記憶によってすべてが幸せに導かれてゆく。コンソメスープという澄みきったボウルの向こうに集う『ハライ』に幸あれ。
読了日:11月16日 著者:宮下奈都


伝え方が9割伝え方が9割感想
人に物事を伝える方法論を丁寧に説明する指南書。だいたいが『そんなこと全部実行してるよ』という理論ばかりだったけれど、それはあくまでも感覚的なものだったので、文章にしてまとめることでさらに消化が進んだり理解が深まるものなのだなあと納得。内容は本当に伝えることが不得意な人向けと思われ、要点だけを抜き取ってしまえばものの15分くらいで読んでしまえるのだけれど、実際使ってみれば効果は絶大というものばかりで決して薄っぺらい内容というわけではない。例えば『いい天気』よりも『あ、いい天気』とするだけで心に残るのだから。
読了日:11月9日 著者:佐々木圭一

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