小説レビュー その他もろもろとか。

今年も宣伝会議賞に応募するためIDを取得したのだけれども、この宣伝会議の策略か(笑)何か知らないけどFacebookに登録する羽目になった。
今年の4月からTwitterを使い始め、これは情報収集に抜群の威力を発揮して満足している。
Twitterは勝手に情報収集しても文句言われないし、欲しい情報を発信してる人さえ捕まえれば、それこそ勝手に情報が流れてくる。自分から発信することはほとんどないけど、面白い出来事が勝手に入ってくるってところに機能を絞ったので大満足なのだ。
で、Facebookなんだけど、これは何なの?
基本的企業情報はメールに直で届くからうざい(笑)ブロックできないのか?っていうか登録しなきゃよかったのか?
友だちと色々共有する?・・・写真や動画やその他個人的情報とか?
それほど友だちに情報を流したくないぞ。どちらかというと知らない人に情報を流したい。
mixiもやらないワタシにとってFacebookは合わないのかもしれないな・・・とかちょっと弱気。

だいたい同じ歳の友だちは誰一人参加してない。だいぶ孤独だ。
果たしてネット上で知り合った人たちに公開しても良いものだろうか?
どう考えても、友だちの友だちは赤の他人なのだ。
そりゃ友だちの友だちだから、そんな悪い人じゃないだろうけど・・・。

意外と公開する情報に対して神経質にならないと失敗しそうだ。
『繋がる』って言葉で表現されてて騙されそうだけど、要するに自分をさらけだすってことで、だいぶ恥ずかしい感じがする。
肖像権の問題もあるし、写真にもだいぶ制約が付く。動画なんて危ない危ない!
まーそれはこのブログもTwitterも一緒なんだけどね。

おっ そんなFasebookに新着メッセージが! サンマルクで演奏する北谷さん 新進気鋭の若手美人JAZZピアニスト北谷麻里枝さんからだ!←褒めすぎ(笑)
『FBは使い方がイマイチ分らない』・・・だって(笑)

そういえば、参加中のSNS広告会議室でもイマイチ腑に落ちないって話題になってたなー。
こんな業界チックな人たちですら、その使用感に疑問が残るとは・・・日本人には合わないのかな(また弱気)

時代に要求されてるし、まー取りあえずやっとくかっていう人が多いのか?
ワタシもその一員として、意味のないステイタスとして(笑)やっとこう。

少なからずワタシの書評やブログが情報発信されるのだ!
友だちの友だちに少しでも広がれば・・・思い出した!バタフライ効果じゃないけど、可能性を否定しちゃいけないよね。

もうちょっと頑張ろう。
なんて、放置してたらごめんなさい。


かしこ


2011.09.29 / Top↑
吉田修一自らの著書『悪人』と少し重なるような重苦しい雰囲気。
加害者の男と被害者の女性が寄り添って暮らしている光景は一種異様だろう。
主人公である尾崎は大学時代に友人と教唆して・・・いやその場の雰囲気であろうか・・・街で声を掛けた夏美を強姦する。世間的には取り立てて大きな騒ぎとなることもなく、その後の尾崎は罪を背負いながらも社会に溶け込んでいく。過ぎ去った事件に対し社会は寛容であり、尾崎の意志とは関係なく順風満帆な人生が開けようとしていた。その事は逆に尾崎を少しづつ苦しめていた。

被害者である夏美の人生は切ない。

夏美は事件当時の高校から転校。ただ転校先でもすぐに噂は広まって・・・苛められる事とは別の疎外感。両親の喧嘩は絶えず、実の娘を蔑む言葉と暴力・・・挙句父の失踪。自らも家を出て、一人暮らしで大学生活を送るも心の傷は癒えず、過去を隠しながらの恋愛は自然消滅。卒業後就職した先の会社で知り合った同僚と婚約・・・しかし忌まわしい過去が興信所に調べられ一方的に責められ破局。会社にもいられなくなり退社。再就職先で知り合った男性には自らの過去を告白・・・すべてを受け入れてくれた男性との結婚も、その半年後には暴力の連続・・・腕を掴まれ腹を殴られる。『お前が悪いんだからな』と泣かれる夏美。

数度の自殺未遂の果てに失踪した夏美と、罪の意識を轢きずりながら順風満帆な未来が約束された尾崎。
二人は何を思い、一つ屋根の下で生活を共にするのだろう。

大まかな流れはこんな感じ。
幼児虐待で我が子を殺めた主婦立花里美を巡って取材をする渡辺が、ひょんなことからその隣人の尾崎夫妻を調べることに。立花と尾崎の間には肉体関係があると尾崎の妻かなこの証言を取り付けたからだ。
調べるに連れ、明らかになる真実。

尾崎夫妻・・・かなこと名乗る妻は夏美だった。

ネタバレだけど、この衝撃はそんなでもない。どちらかというと前半の流れでそれは把握できてしまう。
問題は何故レイプ犯である尾崎と暮らしているかというその両者の心情だ。
常軌を逸しているとしか思えない・・・常識的には考えられないだろうその状態を、記者である渡辺が丹念に調べる過程で読者に暗い共感を与えていくのだ。
罪を犯した人間が社会に受け入れられるという状況を、こんなに深く考えさせられたことがなかった。犯罪という罪はどんなに上塗りしても消えることのない傷なのだ。残りの人生は罪滅ぼしという永遠に終わることの許されない償いでしかない。幸せを請う資格はもちろん、平穏な人生を歩むことすら憚られる・・・死ぬことは許されず、生きることで罪を背負うのだ。
もちろんこんなことを考えず、罪を罪とも思わずのうのうと暮らす服役を終えた人もいるだろう。ただ<幸せになることにどこか矛盾を感じる>という部分に共感してしまうのは犯罪に対する自分自身の嫌悪感が勝っているということか。
被害者が事件を隠して生きる姿は実に切ない。被害者を哀れに思う気持ちが伝われば、それは本人にとって疎外感と伝わり、また強姦事件の被害者を心から受け入れる人物というのもどこか偽善めいてみえる。女性は一生隠して生きるか、告白して傷を分かち合って暮らすしかなく、傷を分かち合う男性の心は並大抵の技量ではすまされないだろう。
そして著者が提示した、加害者と被害者が共に暮らすという究極に行き着く。被害者が苛む過去を明かされるという悩みから開放されるのだ。加害者は被害者の下で一生を償うことに専念できる。
無論小説だからこんなこと絶対無いと思うんだけど、じわじわと共感を覚えてしまうところに著者の筆力がある。端々に挟まれる夏の描写と狂おしい生活空間など、たった200ページ程度の小説であるにもかかわらず、読者は感覚の狂っていく自分の意識を取り戻すことが難しくなっていく。

尾崎と夏美。
二人は『せせらぎの郷温泉』へ向かう。
渓流を見下ろす赤い橋での乏しき会話。
二人は渓谷の狭間に何を感じてしまったんだろう。




どうしてもあなたが許せない。

私が死んで、あなたが幸せになるのなら、私は絶対死にたくない。

あなたが死んで、あなたの苦しみがなくなるのなら、私はけっしてあなたを死なせない。

だから私は死にもしないし、あなたの前から消えない。だって私がいなくなれば、私はあなたをゆるしたことになってしまうから。




一緒に不幸になる約束をした尾崎を残し、夏美は『さよなら』という文字を託す。

姿を消せば許したことになる。
一緒にいれば幸せになってしまう。

やるせない思いは堂々巡りを繰り返し、悶々とする読後感だけを残す。

『さよなら渓谷』というタイトルの深みは、渓谷(ケイコク)は警告(ケイコク)であって、そこに別れを告げたいという著者のさりげない隠喩と感じてならない。


本のキャッチは


あの夏に、終わりはない。


実に深い愛憎劇!暗くなるかも(笑)

さよなら渓谷

さよなら渓谷
2011.09.28 / Top↑
陸山会事件(小沢元民主党代表の資金管理団体の問題)に判決がでた。
まー地方裁判所だけれども結果は概ね<有罪>だそうだ。
世間的な流れでいけば、『そーだそーだ!有罪だろー』と考えられなくもないけれど、司法としてこれはどうなのかな?
裁判所は供述調書を否定(おらおらーとか脅したりとかして公正でないと判断したため)決定的物証もない状況で<推測>に過ぎない判断で有罪にしたのだ。
国民感情としては複雑だ。
悪を罰するは当然だけど、物証もない状態で『俺はやってねぇ!本当だよ!信じてくれよ!』って言っても聞く耳は持たず『お前は怪しい・・・みんな言ってるし・・・なんかはっきりしないし気に食わないんだよ!有罪!』なんてことが罷り通ってしまったのだ。
おお怖っ・・・
小沢さんや、その関係者の肩を持つわけじゃないけど、日本の司法がそれはおかしくないか?魔女裁判としか言いようがない。

朝霞の国家公務員宿舎の建設問題も然り、100億円超の資金をつぎ込み何故今造る?
建設するからにはそれなりの言い分もあるのだろうけど(何だかその他の施設を廃止して差額が出るから、それを被災地復興に充てるんだそうな)今住むところに困っているのは被災地の人なんじゃないのか?
普通のサラリーマンだって苦労してマイホームを手に入れるんだ!現状住むに困っていない国家公務員を大急ぎで救済?優遇?する必要がほんとうにあるのか?
どうにも納得がいかない。

みんな利権とか個人の私利私欲に走リ過ぎてもう目に余るよ・・・そりゃ国家公務員や政治家だって大変な苦労の末に勝ち得た職業だからちょっとくらい儲けていいさ。
だけどもうおかしいよ。金銭感覚が尋常じゃない。

政治家も国家公務員も裁判所も何ひとつ信用なるものがない。
こんな国なのか?なんだか残念で仕方ない。
もっと・・・こんなんじゃなかった。・・・世の中を知らないからこんなことが言えるのか?
自分自身が普通なのか異常なのかもわからなくなるな。

もしも、もしも自分が普通なのだったら、今世の中はおかしいし、真面目な人が生き辛い世の中になってしまったことに間違いはない。

あーなんでこんなにイライラしてるんだろ(笑)



2011.09.27 / Top↑