小説レビュー その他もろもろとか。

先日大阪出張の際の出来事である。
「新幹線の車中がヒマだなぁ・・・でも本持ってこなかったしなぁ・・・」と微妙な心持ちの時に、エキナカの書店で「文章がうまくなるコピーライターの読書術」というビジネス文庫に出会い大阪出張の意義も忘れ、コピーの難しさに感動したのだった。
一例として、今をときめく人気コピーライターの「岩崎俊一」さんが取り上げられていまして、積水ハイムの中吊り広告だと思うのですが、

土曜のイブは六年来ない

というキャッチが紹介されていた。
結婚してから子供ができ、成長し、そして我が家を構えるまでになり・・そんな毎日の中で家族を振り返ることが少なくなり、娘との会話がなく仕事に追われ、そんな時間を思わせる内容のボディコピーが続き、まとめとして新築お披露目で是非我が家にお越し下さいという友人への手紙という下りである。
このコピーすべてにおいて、言葉の隅々まで行き届いた伏線や表現方法が心憎いまでに唸ってしまうワタシ。

基本としては、苦節25年仕事一途に頑張ってついに建てた自慢の城を、親友家族に是非お披露目するために呼ぶ招待状ということなんだけど、本文中この主人公のお父さんは決して自慢の城を「自慢」という表現方法を使わずに綴っている。更にふつうなら「ぜひお越し下さい」と書くご招待のモチベーションを、

カレンダーの心配りです

と表現するセンスがたまらなく憎い!
最後の数行ですが本文を抜粋するので、伝わりにくいですが知りたい人は岩崎俊一さんのコピー全集で探してくださいね。

~~また一年が暮れていきます。今年も、お互い元気で何よりでした。
娘によると、今度の土曜のイブは六年先になるそうです。その間、君やぼくの家族に、どのような変化がおきているのでしょうね。
せっかくのカレンダーの心配りです。
今年のイブは外に飲みに行かないように。お正月は全員でわが家に来てください。

【街の財産、でもある。イズ・ステージ】

文章がうまくなるコピーライターの読書術
幸福を見つめるコピー
文章がうまくなるコピーライターの読書術幸福を見つめるコピー

2010.05.27 / Top↑
今更という感も拭えませんが、やっぱり映画を見る前に読んでおきたかったんだからしょうがない。

「本屋大賞」「このミス~」などデビュー作にして早々たる評価が高い本作品ですが、自分としては出てくる登場人物があまり好きになれず、内容や構成は興味深いものでありながら読後感はあまり気持ちの良くなかったと珍しくマイナス評価。
登場人物の心理戦のようなやり取りが陰湿で、本筋の張り巡らされた伏線が解決に導かれていないからかも。

ハッピーエンドを期待する訳じゃないけど、いじめのいじめ返しのような、自己満足の応酬であったり・・・健全な人には勧めないかな(笑)という鈍い評価なのである。

映画もどうしようかな?と迷う佳作だけど、このどろどろ感がどう表現されるのか興味もあるし観に行きたいと思う。じゃあ興味あるんじゃない!ってことなんですけど。

6月はこのほかに「パレード」も観たいし、カンニング竹山の「猫タクシー・・」も観たいですねぇ(笑)「孤高のメス」も興味あるけどTVでもいいかって思います(予算の関係で)
映画はチャンスを逃すと後がないので(邦画なんて短いのは1週間くらしか上映しないしね)何とか観に行きたいと思います。

7月は「踊る~」もあるしね!
告白
告白
2010.05.18 / Top↑
ペット事情についてググってみた。
庭付きの家でもあり、せっかくアパートから動物が飼える状態になったんだからということである。

ところが調べるうちに全然違う方面が気になりだし、ペットを飼う以外の記事を追い続けることになってしまった。ペットを売ることに対してペットショップで働くアルバイト店員さんの苦悩である。

ペット(おもに犬・猫)は、やはり生後数週間から数ヶ月が売り時であり、それ以上売れないと値下げをしていく。ペットショップで見ると確かに生後1年半とかの犬は値段が安く書き換えられていたりする。
それでも売れない犬はどうなるのか?
ペットショップ店員のブログでは殺処分ではないかと悲しく綴られていた。
そうなることを恐れ、その店員さんは自費で処分前の犬や猫を自分で育てているが経済的にも限界であるという。
もう見ていられない・・・この仕事は辞めたい。と締めくくられている。

生体を扱う仕事は想像するに休みがない。大変な仕事であろう。
売れ残る=長い間世話をするわけで情が湧くのは当然だ。日が経つに連れ愛情は募りその日は否応無しに近づいてくるのである。これは耐えられない。
ペットショップでは動物になるべく情が湧かないようビジネスライクに向き合うらしい。そうなるとたとえ生体であっても「売れ残ったら新しいのと変えてくださいよブリーダーさん」みたいなもはや商品以外のなにものでもなくなる。
どこもかしこもそんなペットショップではないだろうし、良心的なお店だってあるだろう。保健所から引き取って再教育(躾をする)して引き取り手を捜す団体だってある。
ただ、ほとんどのペット好きの人たちは犬を飼う、猫を飼うと言いながら意識は

動物を買う

になってしまってはいないか。

残念ながらワタシはそうだった。
ペットショップにいけばよいと考えていた。
生後まもない子犬を買って育てることが普通だと考えていた。
飼えなくなったから捨てちゃおうなんて考えない。最後まで面倒はみるしちゃんと世話もする。
そう考えていただけのワタシはペットに対する意識はまだ50点なのかもしれない。
ペットという感覚があっているのかどうかすら怪しく思える。

だめだ、今日は寝よう。
成犬譲渡の会公式サイト
保健所で殺処分を待つ犬猫達
地球生物会議ALIVE 犬猫の処分数の減少に向けて
2010.05.12 / Top↑